リトルモニカ物語 前編
■ストーリー
若者ウィルは、十三年ぶりに生まれた故郷のリトルモニカに帰る為、船に乗っていた。
孤児の彼は、遠い街で里親に育てられ高い教育を受けたが、
故郷の良からぬ噂を聞いて戻ってきたのだ。
悪い噂とは、かつての芸術の街として穏やかだったリトルモニカが、
色と欲の渦巻く悪の巣窟へと変わりつつあるというものだった。
そこには幼馴染のセリアも住んでいる。心配なのは勿論だが、
彼女がどんな魅力的な女性に成長しているかも楽しみだった。
だが、そんなことを考えながらも、彼は同船したミャウという女の子に心惹かれる。
彼女はセクシーで、若いウィルには目の毒だ。港に着いたらまっすぐ
セリアの所に向かう予定が、ミャウについて行ってしまうウィル。
すると、彼女は野外劇場に入っていった。彼女はドサ回りのストリッパーで、
舞台で踊るためにこの街にやって来たのだ。かつてはコンサートやオペラを
上映していた場所で、ストリップを見て喜ぶ若者たちを見て嘆くウィル。
しかし、突然自分がショーの相手に抜擢されると観衆の前で思いっきり…。
リトルモニカ物語 後編
■ストーリー
ウィルは現状を知るために三姉妹と共に街に出る。
すると彼らはそこで例の尼僧に出会った。母に似た尼僧に声を掛ける三姉妹だが
「私には子供などいません…」と言われる。
そう言われると、面影を知るセリアでも母だとは断言できず、
顔を覚えていない下の二人にはどうすることも出来ない。
尼僧のことが気になって街に戻っていたミャウは、
姉妹たちの様子を見ていて、あとからミャウは、
猫たちから聞いたカジョーのことを話す。街の名前にもなったリトルモニカは、
街が本当に豊かだった頃、代々劇場を管理していた一族の末裔だった。
彼女の存在は、市民たちの幸福の象徴だったのである。
街を乗っ取ろうとしたカジョーはリトルモニカを亡き者にしようと背後から切りつけたが、
死んだはずの彼女の体は忽然と消えてしまった。
彼女の一族には、霊体となって他人の体に入り込める特殊な能力があるので、
恐らくそうやって身を隠しているのだろう。
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